BOOKデータベースより

「地下鉄の駅で爆弾騒ぎを起こした男のスーツケースから

元検察官・江陽の遺体が発見された。

男は著名な弁護士・張超で、自分の教え子だった江陽の殺害を自供する。

だが初公判で、張超は突然自供を覆し、捜査は振り出しに。

警察は再捜査を進める中で、死んだ江陽が12年前の溺死事件を追っていたことを知る。

それは、社会を覆う巨悪と、信念を貫く検察官との壮絶な闘いの記録だった…。

社会派ミステリの傑作。」

 

いつも本選びの参考にさせていただいているしゃおさんのところで、見かけて読んでみました。

『検察官の遺言』 紫金陳 | 固ゆで卵で行こう! (ameblo.jp)

 

日曜劇場の「アンチヒーロー」を(初回は見逃しましたが)

二転三転して、予想できない法の抜け穴を使ったり

意外な人に意外な裏の顔があったり、

キャリアの階段を上っていた人が失脚したり、

で、毎回楽しみにしていましたが

う~ん、動機はそれだけ?

その行動をとるのに(キャリアも人生も失う恐れがある)もっと葛藤はなかったのか?

司法界、政界に切り込んだ割には~本当の黒幕はそれでよいの?

結構、偶然の部分が多くて、もうちょっと周到な準備が必要じゃなかった?

などと、色々モヤモヤしたところもありまして。

 

こちらも、遺体を運んんでいたのは、著名な弁護士で~という、冒頭部分はドラマチックで。

しかも、ストーリーは練りに練られていて、二転三転めちゃくちゃ面白い、

翻訳ミステリーが苦手な私でも、

登場人物の名前と読み方と属性が書かれた大き目のしおりがついてるので、

常に確認しながら読めるので、混乱しない。

かの国の政治情勢は、色々とこちらとは違うものの、

私にも理解可能な感じでの展開になっていて

めちゃくちゃ面白かったです。

 

この本の作家さんは、中国の東野圭吾と呼ばれているそうで、

実際に、東野圭吾さんの「容疑者Xの献身」を読んで、作家になろうとされたようです。