BOOKデータベースより
「大ヒット!三ツ矢&田所刑事シリーズ第3弾!
中野区のマンションの一室で若い女性が頭部を殴打され、
意識不明の状態で発見される。
永澤美衣紗という名の彼女はシングルマザーで、
生後十ヵ月の娘、しずくは連れ去られる。
現場には「私は人殺しです。」と書かれた便箋が残されていた。
時は遡り、90年代初頭。
北海道の鐘尻島では巨大リゾート「リンリン村」の建設が頓挫し、
老舗料亭「帰楽亭」の息子、小寺陽介は将来に不安を感じていた。
多額の借金をして別邸を建てた父は大丈夫なのか。
そんな折、リンリン村の鉄塔で首つり死体が発見される。
バブルに翻弄される北海道の離島と現在の東京。
二点を貫く事件の驚くべき真相とは。
大ベストセラー!
『あの日、君は何をした』『彼女が最後に見たものは』に続く、
三ツ矢&田所刑事シリーズ第3弾。
抗えぬ生と死を圧倒的なスケールで描く、著者の最高到達点。」
三ツ矢&田所刑事のコンビの絶妙なやり取りは楽しいものの
同時進行で(実際には1990年代であって、18年前のこと)リンリン村の建設がとん挫した後の鐘尻島での息がつまっていくような日々(教育虐待というか、こんなはずじゃなかった私の人生という母の呪い的な部分も)が交互に描かれます。
最初の5分の1くらいは、この閉塞感が辛くてなかなか乗れなかったんですが
その後は、ぐいぐい引き込まれました。
ネタバレするので、書けませんが、どんでん返しの連続で最後まで目が離せない。
三ツ矢&田所コンビのその後も予感させてて、このシリーズは、追いかけていきたいです。