BOOKデータベースより
「『爆弾』『スワン』の気鋭が放つ、超弩級のミステリ短編集
「ぴったりくる隙間」を追い求める広美は、ひとりの男に目を奪われた。
あの男に抱きしめられたなら、どんなに気持ちいいだろう。
広美の執着は加速し、男の人生を蝕んでいく――(「素敵な圧迫」)。
交番巡査のモルオは落書き事件の対応に迫られていた。
誰が何の目的で、商店街のあちこちに「V」の文字を残したのか。
落書きをきっかけに、コロナで閉塞した町の人々が熱に浮かされはじめる――(「Vに捧げる行進」)。
ほか全6編を収録。
物語に翻弄される快感。胸を貫くカタルシス。
文学性を併せ持つ、珠玉のミステリ短編集。」
「爆弾」「スワン」「道徳の時間」「おれたちの歌をうたえ」など結構好きなので。
私は、上の二つの他に、
「論リー・チャップリン」が、好きでした。
中学生の息子から、お金をよこさないとコンビニ強盗すると脅され、
実際にはない性被害をでっちあげると強迫される父親の話。
論破のプロとして紹介されたYoutuberや離婚した元妻とやりとりしながら、
どう解決していくかを真剣に悩む父親にはらはらしながら、読みました。
ラストもクスリと笑えて。
「ミリオンダラー・レイン」も好きでした。
あの3億円事件の。。。という話は、もともと大好きなので、こういうバリエーションも楽しい。
「パノラマ・マシン」のように途中でおぞましくて無理~!となる短編もありました。