内容紹介より
真葛……京都の幕府直轄御薬園で働く女薬師
沙奈……亡き母の仕込みを継ぐ色酢の麴造り職人
おりん……木肌の魅力に惹かれ根付職人に弟子入り
蕗……妹と峠の茶屋を切り盛りするそば打ち職人
市子……その身に霊を降ろす「口寄せ」を使う巫女
梅……身体のみならず心の凝りもときほぐす揉み屋
当代の人気女性作家が、己の生きる道を自らの
腕と業で切り開く女性職人の凛々しさを巧みな
筆致で活写した、傑作時代小説アンソロジー。
春雀二羽 澤田瞳子
藍の襷 志川節子
掌中ノ天 奥山景布子
姉妹茶屋 西條奈加
浮かれの蝶 小松エメル
おもみいたします あさのあつこ
面白かったです。
職人として、この作品の完成に力を注ぎたい(だから、結婚話は、ちょっと待って)!と
主人公が言ったときに、周囲の人から何故?と聞かれ。
自分が男だったら、「なぜ?」と聞かれることはないのに、と悔しいというか不思議というか
の場面が、心に残りました。
ただ、時代小説で女性が主人公で、お仕事小説っていうのが、近ごろ沢山あって
目新しさは、あまり感じませんでした。