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「討論会の帰り、初めて立ち寄ったバー“スリーバレー”で、

私は夏目漱石の『こころ』に関する女性バーテンダーの疑問点に答える羽目に。

文学部教授である私が、まさかこんな場所で講義することになるとは。

しかも、途中からやってきた宮田という男が、あろうことか『こころ』を百合小説と

断言したことで、議論は白熱し…。

文学談義四編で贈る、文庫創刊60周年記念書き下ろし。」

そのほかには、

「走れメロス」

「銀河鉄道の夜」

「藪の中」

で、文学談議が続きます。

 

地元書店と創元推理文庫とのコラボ企画「読まずに死ねるか」で、目に留まりました。

 

私の場合、小説を読むのは、通勤時と夕飯後。

リモートワーク推奨ということで、通勤時間もなくなりがちで、

夕食を外で食べることもほぼないので、

毎晩自宅で晩酌しながら、だらだらと本を読んでます。

私もこの、”スリーバレー” というバーで、文学談議を聞いている気分で。

鯨さんらしく、視点の転換に、エっと驚いたり、

いやいやそれはこじつけっぽいな~とツッコミたくなったり

グダグダ~と楽しめました。

文学に絡めて、お酒の話も出てきます。

漱石は、胃が弱くて、お酒飲めない人ですが、「白牡丹」(広島のお酒)だけは、飲めたとか。

宮沢賢治がそのお米を推奨していた「やまとしずく」とか。

「羅生門」とか、飲んでみたいです。