BOOKデータベースより
「スマホをタップした瞬間、あなたもターゲットになる――。
ネット社会の深層領域に迫る衝撃作。
東京都内で連続殺人事件が発生。
凶器は一致したものの被害者同士に接点がなく捜査は難航する。
やがて事件は、インターネットを使った劇場型犯罪へと発展していく――。
前代未聞の「殺人ショー」に隠された犯人の真の目的とは。
地道な捜査を続ける刑事たちの執念と、
ネット社会に踏みにじられた人々の痛みが胸に迫る社会派ミステリ。」
相場さんらしい、社会派ミステリでした。
モデルはあの人よね~というタイプの人も出てくるし。
「震える牛」「ガラパゴス」「不発弾」「トップリーグ」などは、
私にとっては、あまり知らなかった事実を知り、そういうシステムだったのか
なるほど、厳しいな~というスタンスで読めていたのですが
この作品は、まさに、現在の問題でもあり、今読む多くの読者にとって
一方的に不正義に怒りを感じるというだけではなく、
自分の身に置き換えて、どこに怒りをぶつけてよいか
どう判断すればよかったのか
などと胸に迫る部分が、特に後半は、多くなり、
一気に読ませてくれました。