BOOKデータベースより

「ソ連では第二次世界大戦で百万人をこえる女性が従軍し、

看護婦や軍医としてのみならず兵士として武器を手にして戦った。

しかし戦後は世間から白い目で見られ、

みずからの戦争体験をひた隠しにしなければならなかった―。

五百人以上の従軍女性から聞き取りをおこない戦争の真実を明らかにした、

ノーベル文学賞受賞作家のデビュー作で主著!」

 

ルポルタージュでもなく,

ストーリーとして再構築されているわけでもなく

500人以上の女性にインタビューして,

女性が語ったことをただただ正確に

(語り言葉で。もちろん翻訳されているので,そのままではないでしょうが)

再現したスタイルになっています。

 

圧倒的な事実の力に頭を殴られたような気がしました。

知識としては,ソ連が戦場となったことは知っていましたが。

こんなに多くの女性(というより,17,18歳くらいの女子高生が多かったようですが)が兵士として

武器を手にして戦っていたとは。

今まで,女性から見た戦争というと,

空襲で被災したとか

息子や夫を兵隊にとられたとか,

被害者的な立場での話を(特に日本では)聞いていましたが。

この作品では,「兄や,父がドイツ軍に殺された!自分の故郷がドイツに踏みにじられた!

だから仇を討ちにいく!」と志願して兵士になろうとする女性がいて。

そして,男性と一緒に(軍服も軍靴も武器も男性の身体を基準に作られているので

女性が身に付けるのは大変で。そんな細かなところも語ってあって)前線で戦っていたのに。

戦後は,(日本と違い戦勝国なので)男性は英雄として,出世していくのに

女性は,(多くの敵をやっつけた=多くの人を殺したとなってしまい)結婚すら出来ず,沈黙を強いられる。

もし,ご興味をもたれた方は,是非。

 

ずっと読み続けるのはキツくて,途中,他の軽めの本を読んだりしながら,また戻って読みました。

私は図書館で借りましたが,買って手元において再読してみたいと思っています。