BOOKデータベースより

「移植手術、安楽死、動物愛護…「生命」の現場を舞台にしたミステリー。

意識不明の患者が病室から消えた!?(『優先順位』)。

なぜ父はパーキンソン病を演じているのか(『詐病』)。

母豚の胎内から全ての子豚が消えた謎(『命の天秤』)。

真面目な学術調査団が犯した罪(『不正疑惑』)。

この手術は希望か、それとも絶望か―(『究極の選択』)」

 

下村さんの作品は,ネタバレは,ご法度なので。

本に,ブックカバーをかけて

帯などが見えないようにして読み始めました。

そのため普通の短編集と思っていて,

最初の2編を読んだとき,

理屈の上では分からないでもないけど

なんだかモヤモヤ~と,腑に落ちないというか。

で,途中放棄しておいたのですが。

しばらくして3編目を読むと,おお!

連作短編集でした。

そこからは,夢中で読みました。

ストーリーとか,プロットとか面白いし

医療に関連する社会問題なども絡めてあり

命(人間と人間だけでなく,人間と動物、動物と動物)の重さとか

究極の選択に直面したときの,想いにハッとさせられます。

 

「闇に香る嘘」を読んだときのような感動とまでは。。。