オール・マイ・ラビング : ALL MY LOVING


                    WRITTEN BY JOHN LENNON &PAUL McCARTNEY

1964年5月5日 日本発売





イントロ無しで始まる、甘いメロデイ

どうして、こんなに美しいメロディが作れるんだろう。


歌詞もわかりやすいし、歌うのも楽しい、超名曲。


ジョン・レノンが生前

「ポールの曲だ、悔しいくらいいい曲だ」と発言していたけど

その気持ちわかるよ。


だからなのか、三連譜のジョンのリズム・ギターは

ビートルズの演奏史上屈指の名演のひとつに数えられている。

ジョン自身も自画自賛している。


ジョージもカール・パーキンス風の弾けるリード・ギターは

ギター小僧の晴れのソロとしても最初の登竜門となるものです。

リンゴ・スターのシャッフル気味のドラムスも演奏してみると結構難しい。


イギリスではシングルカットされず、日本では「LOVE ME DO」との

カップリングで発売。しかし、4曲入りEP盤で1964年2月7日発売。

(写真のレコード)


まあ、なんだポールのヴォーカルはキャパが広いね。

甘く切ないメロディとロックンロールの間の感じのビートルズ・サウンド。

メロディは甘いのに、演奏はテクニックを使い、ただのポップ・ロックに終わっていない。

そこがバラのように棘があるように思える。


ポール曰く

「髭剃りしていたら、メロデイが浮かんできたんだ」と・・・。

無邪気な天才がなにげに云う一言に敬意と嫉妬をを感じる複雑な曲でもある。







のっぽのサリー:LONG TALL SALLY


WRITTEN BY JOHNSON-PENNIMAN-BLACKWELL


1964年6月19日発売 EP盤


イギリスで4曲入りEP盤(コンパクト盤)として収録されたナンバー。





オリジナルはご存知ロックンロールのスーパースター

リトル・リチャードの名曲。

ポールの大好きなロックンローラーだ!


手癖で演奏できたようなことをジョンが語っていたけど、

この演奏のパワーは凄すぎる。



1964年3月1日に1テイクのみで録音を決めた

このナンバーを聴くと、ストーンズより演奏が下手だ!という人達の根拠は

いったいなんなんだ!小1時間問い詰めたくなる凄さだ。

隙の無い演奏というのをひとつあげろ。と言われたら

このナンバーを挙げると思う。


リンゴ・スターのドラムのドライブ感はこの頃のベストプレーじゃないかと

思ったりしています。ドラムスが歌っているモンね!


ギターもジョンもジョージもメチャメチャテンション高い演奏。

リード・ギターもジョージ・マジックです。


とにかく、ポールのヴォーカルが素晴らしい。

リトル・リチャードと同格の歌唱力といっても過言じゃないし、

演奏とのバランスを考えたら、こちらの方が個人的にはかなり上です。


コンサートではエンディング・ナンバーとして長い間君臨していた。

ベースで1音出して、歌うキーの出だしを確認して

いきなり山の頂上から直滑降で降りてくるような

ハイ・トーンのボーカルはロック小僧には

「もう無理・・・」と絶望させる凄まじさを感じたものだ。


「イエスタディ」「ヘイ・ジュード」のバックボーンには

こんな素晴らしいロックの素晴らしさを聴かせてくれる

ポール・マッカートニーのキャパの広さがあることをもっと知ってほしい。





プリーズ・ミスター・ポストマン  : PLEASE MISTER POSTMAN



WRITTEN BY DOBBIN-GARRETT-GARMAN-BRIANBERT


1964年6月5日 日本発売




英国でのセカンドアルバム『WITH THE BEATLES』のA面ラスト(7曲目)を飾る、

当時のビートルズのパワー全開のポップソング。


日本だけでシングルカットされたナンバー。


オリジナルはモータウン・レーベルのガールズグループ、

マーヴェレッツが1961年に発表,

全米ナンバーワンにか輝いた名曲で、

カーペンターズも1975年にカバーしこれも全米ナンバーワンに輝いた。


初めて、このナンバーに遭遇したのはもちろんビートルズ・バージョンだが、

最初聞いたときはあまりにも熱いサウンドとジョン・レノンのリードヴォーカル、

ポールとジョージのコーラスのバランスに

ぶっ飛んでしまった。

ビートルズのオリジナルと思い込んでいた。


今となっては、このナンバーにどうやってめぐり合えたのは覚えていないけど、

幕張のD電気で中学生の自分が500円でこのシングルレコードを買ったのは確かだ。


そのときのジャケットは上のジャケットではなく、下のジャケットになっていた。




そう、確か親友のT君の家で聴いたアルバムが

日本オリジナル企画の「ビートルズ!」だったのでこのナンバーが

お金の無い中学生には一番インパクトのあったので

このシングル・レコードを選んだろうと思う。


以前、カーペンターズの特番を見たとき、このナンバーを演奏した

バックミュージシャンが「循環コードが退屈で、

どこを弾いているのかわからなかった」みたいなことを

言っていたけど、聴く方にとっては「永遠の名循環コード」のように思える。


ビートルズの影響でバンドを初めて、曲作りも下手ながらしていた時

A⇒F#m⇒D⇒E というコードでどんなメロディが作れるかなんてやっていた。


だから、この曲は単に好きというより、創作する楽しさを教えてくれた曲でもあった。


それにしてもかっこいい!!

その後聴いたマーヴェレッツもカーペンターズもときめかなかった。

ビートルズの演奏能力とボーカルのすごさをこれでもか!!と

リスナーをひきつけるマジックがこの名曲を超名曲にしているように思える。


それにしても、どうして東芝さんは初期のカバー曲シングル(B面はMONEY)の

カバーフォトに67年(US盤HELLO GOODBYEのジャケット)の写真を使ったのだろうか?

写真自体はかっこよくて好きなんですけどね。


なんか、とてつもなく聴きたくなるビートルズがカバーしたナンバーの中でも

5本の指に入ると思っている。










ビートルズを語る上で、

プロデューサーのジョージ・マーティンの功績は語りつくせません.


ジョージ・マーティンと出会って良かったことのひとつには

録音の素晴らしさじゃないかと思うんです。


もちろん、当時のEMIのチーム・マーティンのスタッフの

技術の良さもあったと思いますが、当時のポップ・グループ、シンガーの

レコードの音を聞き比べても、ビートルズの音には何ともいえない

奥深さを感じることが出来ます。


『ブリティッシュ・サウンド』というものの基本が

ビートルズの録音された音には入っていると思います。


不思議に思うのは、

デビュー曲の「LOVE ME DO」からはじまって

最後の録音「I ME MINE」まで一貫した音の背骨見たいのを感じます。


ファースト・アルバムの

「PLEASE PLEASE ME」を聴いて、ストーンズのファーストを聴くと

あまりにも録音の差に愕然とします。


ごわごわした音。


KINKSもTHE WHOもそうです。

だからといって彼らの魅力が落ちるわけではないのですが

むしろ、混沌としたサウンドが今となっては結果オーライなところもあるのですが、


ビートルズは最初から音がいいんです。


だから、音の良さを聴き出したいために、英国オリジナル盤を

高いお金を出して買ってしまうような気がします。


コレクターを作り出させる土壌が最初から作られているんです。


そこが、地球上で最も成功した

音楽グループの称号が与えられたような気がします。





そんな「神の見えざる手」のようなエピソードがビートルズには山ほどあるのです。


録音ひとつとってもそんなことを感じさせる不思議で偉大なバンド。

THE BEATLESの凄さです。


シー・ラブス・ユー : SHE LOVES YOU 

                   WRITTEN BY JOHN LENNON &PAUL McCATNEY
 
1963年8月23日 発売
1964年4月5日  日本発売





ドドンドドン というドラムスの短いフィルインから3人の怒涛のコーラスから入る
ビートルズのスタイルを確立したような大ヒット曲。

40代前後のファンは、日本テレビの昼に放送していたTVジョッキーで
流れたエドゥインのCMでこの曲が流れて衝撃を受けて、
ビートルズにはまっていった人が数多くいる。

もちろん演奏はビートルズではなく
ビートルズの日本のコピーバンド「BAD BOYS」だった。

とにかく、聴いていてテンションの高くなる曲で、
1963年のレノン&マッカートニーの作曲能力のすごさと勢いを
感じさせてくれる曲。

有名な話だが、この曲はモノラルミックスしかなく、ステレオミックスはない。
今では信じられないことだが、発売後元のテープが破棄されているので、
ステレオ・ミックスが作れない。

初期のヒット曲でこれだけ派手でパワフルな曲はないような気がする。
ライブではかなり盛り上がるのも想像できる名曲。





抱きしめたい 

: I WANT TO HOLD YOUR HAND

                         
   WRITTEN BY JOHN LENNON &PAUL McCATNEY


抱きしめたい


1963年11月29日 発売
1964年2月5日  日本発売

日本盤シングルにはジャケットに大きく4つのバリエーションがある。



イギリスでは5枚目のシングルとして発売された、これぞビートルズなA面曲
ビートルズを語る上でもかなり重要な曲のひとつ。

ジョンとポールの純粋な共作といわれている。ポールの当時の恋人
ジェーンアーシャー邸の地下室でポールがピアノでコード進行を弾いている時
一緒にいたジョンが「そのコード進行もらった!!」てな感じで
サクサク作曲していったらしい。

アメリカ、日本など各国の実質的デビュー曲。

音がぶつかるようなイントロ、ロックのビートに乗っかる美しいメロディと
ツインボーカルの挨拶代わりには充分で、
中学生の頃ラジオからこの曲が流れて、当時ヘビーローテーションで聴いてた
ダニエルブーンの「ビューティフルサンデー」が用無しになった。

63年の10月17日初めて4トラックレコーディングをした曲でもある。

ベスト盤の2枚組レコード通称赤盤で聴いたステレオ録音以上に
大人になってイギリスのモノラル盤で聞いた迫力にあらためて驚き、
「ビートルズはロックバンドだ!」と再認識させられた。



21世紀にでたベスト盤「1」のミックスも素晴らしいが
是非、オリジナル・モノラル・ミックスで味わってほしい超名曲。

 

 

9月より、ビートルズを中心としたロック・ソング・レビューを

自分勝手に解説、紹介します。






今、持っているもの、過去に持っていたもの、知り合いのもの、

なにげに見せてもらったものなど多種多様にご案内します。





よろしくお願いします。