《深くて重い》ゴッド・ファーザー《家族の絆》 | そうでもなくない?

そうでもなくない?

なにが あるか わからない だから あるがまま ありのまま でありたい
※映画レビュー移動しました。
https://filmarks.com/users/shin_juuuuuuuku

 

 

名作過ぎて、自粛要請に乗じて映画ファンとなった、にわかの私がどうのこうの言えるものではない。ゆえに、本記事はただの備忘録である。

 

さて、本作品の舞台は1900年代初頭のアメリカ。マフィアの抗争を描いた物語である。実に重厚で、骨太である。

組織を率いているのは、ドン・ヴィトー・コルレオーネ。シチリアからアメリカに流れ着き、腕一本でのし上がった。

 

噂には聞いてたが、イタリア人はファミリー(家族)をとても大切にする。家族は血の繋がり。血の繋がりは誇り。

彼らは誰よりも誇りを重んじ、それが汚されれば相応の報いを与える。敵味方は問わないし、手段を選ばない。

ゆえに敵も仲間も、人がたくさん死ぬ。涙もたくさん流れる。

じっとりと血を含んだ、重たい作品だ。

 

もしかしたらこのような作品、現代の人間関係が希薄で乾いた時代には、評価されにくいかも知れない。日本では特に。家族の絆という言葉すら過去のものになっているこの国では、ドン・コルレオーネの思いは伝わらない気がする。

名作と言われながらも、どこか遠い国の遠い時代にあったこととして感じてしまう。もしこれが問題だとしたならば、「日本人」ではなく私個人の問題であってほしい。