【ネタバレ】この速度、49歳の恋愛経験少なめのおっさんにはなんだかつらかった | そうでもなくない?

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新海誠監督の『秒速5センチメートル』を観た。

夜中に地上波で放送していたから、録画して。

 

 

素直な感想。なんだかつらかった。

恋愛の物語なのか。

主人公たちの抱えている思い、切なさが理解できなかった。

いや、理解できなかったというより、もうすでに忘れ去っていると言ったほうが近い。

高樹も明里も花苗も、もう自身を投影するには年齢が離れすぎている。

終始、別の理由で胸が締めつけられるような気持ちで、彼らのことを思っていた。

この先どうなるのか、なにが起こるのか。心配でたまらなかった。

みんな幸せになればいいのに、なんだかそうならないような気がして。

結局、誰もその距離を縮められないまま大人になり、でもそれぞれ人生を進めてゆく。

その速さは、秒速5センチメートルなのだろうか。

結局、距離は縮まらないまま終幕を迎えた。

鳥肌が立った。なぜだろうね。恋物語とは別のなにかが、心に染み込んだからだろうな。

 

 

観終わったあと、この物語で新海監督がなにを伝えたかったのか、染み込んだものがなにかを知りたくて検索した。

公式サイトなのかな。ここにたどり着いた。

新海監督の思いが伝わってきて、また鳥肌を立てた。

誰かがこの作品を「逢えない『君の名は。』」だと言った。

少し納得した。

 

 

また、新海監督の映像に対するこだわりも知ることができた。

アニメーションで綴られる文学。

他の作品も観てみたいと思った。

小説版も出ているようだ。しかも、君の名は。と同様新海版と加納版。

近いうちに読んでみよう。

きっと、別の感動と鳥肌が立つに違いないから。

 

 

秒速5センチメートル。その速度を大切にしたいと思った。

この世界の速さに追いつけない僕にとって、桜の花びらが落ちる速度、雪の舞い落ちる速度を忘れないようにしたい。

そう思った。

 

 

 

 

 

※放映中はCMが一度もはいらなかった。テレビ朝日の本気と引越し侍の覚悟が伝わってきた。尊敬。