2年ぶりくらいでしょうか。劇場に映画を観に行きました。
最後に観たのは、まどマギだっかな(*ノω・*)テヘ
久々の劇場版はこれ。

ホラー映画です(-_☆)
5人の監督が15分の短編で織りなすオムニバスホラー。
ごめんなさい。正直、亀井監督のお名前しか存じません。
しかもその亀井監督のことですら、大大大好きな平山“悪”夢明先生の傑作「無垢の祈り」を映像化してくださった、という程度しか知らない…。
でも、元々ホラーは好きだし、映画はごぶさただけど小説は以前に増して読むようになったし(平山先生のおかげ)、ちょっとしたきっかけって大切だから思い切って、いやそんな思い切らなくてもいいんですけどw、観に行きました。
場所は下北沢トリウッド。ショートフィルムや自主映画など、独自の視点で上映してくれる映画館、とのこと。その規模感は、実際には僕の想像をはるかに超えたものでした。こじんまりとした場内に、椅子が50席程度。スクリーンも、ちょっと大きめの液晶テレビくらい。
おお!狭い!水曜日にはここに亀井監督が立ったのか。自分の座ってる席から1.5mくらいしか離れてないぞ。あー、その日に行きたかったー。と、上映前にとりあえず悔やんでみました。
最終日ということで、上映開始直前にはほぼ満席。後の席のカップルは、どうやら業界の関係者。男性が若い女性にマシンガントークをかましてました。女性はどうやら女優のようで、近々上映される映画に出演する模様。ふーん、さすが下北沢のミニ劇場。こういう人たちもくるんだね。なんて思いつつこっそり周囲を観察すると、なんだかそれっぽい人だらけ。おう…ひとり素人で完全にアウェイだぜ。
とか思いながら軽くつぶやいてると
映画は前述のとおりオムニバス。作品は以下の通り。
【うつしえ】
監督・脚本:坂元啓二/製作総指揮:亀井亨/助監督:芦塚慎太郎/撮影:藤田朋則/照明:小舟統久/録音:甲斐田哲也/音楽:永井重行
【子の棲む家】
監督・脚本:菊嶌稔章/撮影:吉田康弘/録音:小鷹裕
【36°Cの視線】
監督・編集:三宮英子/脚本:松下愛子/撮影:風間輝樹/照明:オオタブンペイ/音楽:島村秀男
【幽閉confinement】
監督:亀井亨/脚本:内田亮一/撮影:中尾正人/録音:甲斐田哲也/音楽:河野亜希子/撮影助手:坂元啓二
【岩】
監督・脚本:国沢実/撮影・照明・編集:projectLEM/特殊メイク:下畑和秀
【ひなげし】
監督・脚本:坂元啓二/脚本協力:三宮英子、谷川みゆき/撮影:原伸也、江口裕祐/録音:甲斐田哲也/音楽:永井重行/制作:松下愛子、こうのゆか、綾乃テン/製作:亀井亨
気鋭の監督らによる作品らしく、どれも雰囲気のあるジャパホラーでした。
なかでも、やっぱり亀井監督の【幽閉confinement】が醸し出す怖さは他と一線を隠してたと感じました。
ネタバレなので余り多くは語れませんが、主演のアカリと綾乃テンはタイトル通り幽閉された女性を演じています。幽閉された様子を延々と撮しているだけなのですが、時間の経過とともに壊れてゆく主人公の様子が恐怖です。っていうか、アカリさんマジこわい。見た目からして怖すぎる。そしてアカリさんに命を吹き込む綾乃テンさんの芝居が鬼気迫ります。アカリさんが起き上がったとき、その異形に胸がギュッとしめつけられましたよ。空腹に耐え切れずにおかゆを食べるシーンなんか鳥肌モノです。本物です。そしてクライマックス。うわーってなります。これを撮る亀井監督の「無垢の祈り」。絶対に観たいです。どこかで上映してくれー!
さて、それ以外では【ひなげし】が面白かったかな。本編以外に、物語と物語をつなぐ映像も【ひなげし】の世界から切り取ったものでした。ガイドラインの役割を果たしていたのですが、本編ラストのセリフ「なんで◯◯◯◯いの?(自粛により伏せ字)」で一気に映像がつながるんですね。コンセプトそのものは新しいものではないと思いますが、切り口というかオチに至るまでの観せ方が秀逸。心の底から震えました。
というわけで、ひさびさにみた劇場映画はマニアックで小粒ながらも、色とりどりの面白さで大満足でしたよ。楽しみました。
さて、上映終了後にサプライズ。なんと、最終日ということで監督さんや出演者の皆さんがそろって舞台挨拶に来てくださったんです。やったー!ラッキー!
生亀井監督を1.5mの間近で拝見できたことは、今年一番の思い出です(4.15現在)。亀井監督は、やっぱり独特の雰囲気を持った方で、こんな映像を撮るのはこういう方だよね、と妙に納得。ってか、並んだ監督のみなさまは誰ひとりとしてフツーのオーラが出ていない。異様(褒め言葉です)で壮観でしたね。
そして、生アカリさん。多くは語りませんがそのまんま、いや映像よりもっと奇妙で胸締め付けられる雰囲気が滲みまくってました。暗がりで会いたくないです。いやマジでwww
そんな日本の恐怖界を背負って立つ監督たちによる恐怖の共演は、5月3日にツタヤでDVDの発売とレンタル開始。興味を持った皆さん、ぜひご覧ください!
って、回し者じゃないですよwww
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お?意外と安いな。
