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ごめんなさい。ジブリなめてました( TДT)ゴメンヨー
思い出のマーニーの美術監督、種田陽平氏の展覧会に行こうと思いました。
男鹿和雄氏しかり、あの記憶の奥底にある風景をよみがえらせ、心を揺さぶる背景美術が大好きなんです。
で、せっかくなので映画を観てから展覧会に行こうと。それが正しい順序だろうと。
今日、思い立って子どもたちを連れて映画館へ行きました。
ほぼ、事前情報無しです。なぜなら、あまり興味がなかったからw
ジブリは、例えば風の谷のナウシカやもののけ姫、となりのトトロ、魔女の宅急便、ハウルの動く城などファンタジー色の強い作品は食指が動くのですが、本作品はそれを感じなかったのでもともと観る気がなかったのです。
気まぐれでした。
でも、大当たり。とてもおもしろかったー。感動した。
僕の勘もまんざらじゃないです(*´ω`*)
物語は、ある事情で誰も信じられず、友だちを作ることも拒否している孤独な少女杏奈が、湿っ地屋敷と呼ばれる廃墟に現れた同じ境遇の少女マーニーと出会い心通わせる物語。杏奈は、不思議な交流を続けることで、よろこびやかなしみ、そして出会いと別れを経験して成長してゆく。
途中まで夢と現の境や時系列が入り組んで、なかなか感情移入できなかった。ファンタジーなのか、現実の物語なのか。でも、久子の話を聞いてから物語は大きく展開し、自分もいっきに物語の内側へ入っていった。
それからは、マーニーとの別れや母親との再会など、各所で涙が止まらなかった。特に、母頼子が電車から降りたあと、憑き物が取れたような杏奈の表情に胸が熱くなり、頼子の告白とそれに応える杏奈に涙が止まらなかった。
おじさん、若く見えるらしいけどけっこう歳相応に涙もろいのよ(iДi)
このシーンは、例えばマーニーとの別れのシーンと比べれば淡々と進んでいくんだけど、クライマックスということもあったのかな。なんか、もう幸せな気持ちになっちゃってね。大好きだわ。この映画。
- で、子どもたちはどうかな?ってちらっととなり見たら鼻ほじってた( ̄□ ̄;)!!
中学生なんてそんなもんかもねw
そして、もともとこの映画への興味の中心だった背景画については、文句なしの美しさでした。風のささやき、寄せては返す波、月のあかり、草のさざめき、嵐の咆哮、雷鳴などなど。どのシーンにも生命の息吹を感じました。水の冷たさを、草で切れたくるぶしを、雨でびしょぬれになって冷えきったた肌をその場で体感しました。
ただ美しいだけではない、そこにはリアルがありました。確かに感じました。
明日は、この思い出のマーニー×種田陽平展を観に行きます。マーニーの世界をさらに体感しに行きます。
楽しみだー≧(´▽`)≦
- 余談。
最近、この映画の杏奈といい俺ガイルの登場人物たちといい、心に暗いものを秘めている若者を取り上げる物語が多いと感じるのは僕だけでしょうか。
世相を反映しているのかな。なんだか切ないですね。大人たちが、なにかしてあげることはあるのでしょうか。…ないかもね(;^ω^)
こんな世の中、僕らがしっかりしなきゃいけませんよね。勝てなくても逃げずに、一生懸命生きる姿を見せてあげるしかないような気がします。なにもできないかもしれないけど、なにか必死にやること。それが大切なんだと。
この物語の頼子のように。
僕もそうなれたらうれしいな。