まずは、オシム監督の回復にお慶び申し上げます。
ご自身の足で歩いてこられたそうです。
このまま、全快に向かっていくよう心よりお祈り申し上げます。
さて、キリンチャレンジカップボスニア・ヘルツェゴビナ戦。
先日のチリ戦を修正できるのか。
W杯予選に向けて好材料となるのか。
注目が集まります。
結果は3-0で日本代表の勝利。
内容も、満足できるものでした。
今回のポイントは、大久保のトップ下起用。
巻、高原の大型FWに当てて、シャドーの大久保が2列目から得点する。
そんなパターンを想定していたと思います。
予想通り、前半の日本代表は細かなパスを回しつつ、2トップにボールを集めます。
全員が、高い攻撃の意識を持つその戦い方はとても美しく、日本代表の未来を大きく期待させるものでした。
しかし、再三のチャンスにもかかわらず得点できません。
ボスニア・ヘルツェゴビナの堅い守備に阻まれて、フィニッシュまでたどり着きません。
さすが、東欧の小国とはいえ一筋縄ではいきません。
結局、0-0のまま前半を折り返します。
今日みたいに、自陣ゴール前から中盤にかけてのプレッシャーが少ないときは、パスを回すことはできるでしょう。
しかし、先日のチリなどボール際が厳しい相手の場合、なかなかうまくは行かないと思います。
また、今度対戦するタイやアジアの多くの国は、特に日本でのアウェイ戦ではかなりひいてくることが予想されます。やはりディフェンスラインを崩すことは容易ではありません。そうなると、相手ゴールエリア付近でボールを奪われてカウンターで攻撃され、大きなピンチを招くことになるでしょう。
この戦術は、高い技術とスタミナ、集中力が必要なので、90分持続できるかも問題となります。
岡田監督も、「前半はきれいな戦い方を意識しすぎた。後半は、もっと点を取りにいくことを指示した」とコメントしていることからも、それが伺えます。
そして後半、すばらしいゴールが生まれました。
なかでも2点目のゴールは、サッカー未経験者の僕としては目からウロコポロリの得点シーンです。
何がすごいかって、幡戸です。
大久保のスルーパスに山瀬が反応。
すばらしい飛び出しで相手DFを置き去りにして、キーパーと1対1になり落ち着いて決めました。
大久保もいい。山瀬もすばらしい。
ですが、このゴールシーンを演出したのは幡戸だと思います。
彼は、オフサイドポジションにいました。たぶん、あえて。
幡戸のポジションを見たボスニア・ヘルツェゴビナの選手は、油断してしまいました。
だから、山瀬に誰もついていかなかった。
オフサイドだと思っていたから。
幡戸は、直接ゴールに絡んでいませんが、彼の1点だと僕は思います。
さらに、3点目はしてやったりの1点。今度は目に見える形で、幡戸がアシストしました。
得点はしていないけれど、今日の幡戸はFWとして十分な働きをしたと思います。
憲剛もよかったねー。
積極的で攻撃的なうごきから、あちこちで決定的シーンに絡んでいました。
ミドルシュートも惜しかったねー。
フロサポとしては大満足です。
アクシデントで巻と山瀬が交代しましたが、大久保トップ下の戦術をきちんと引き継いで、山瀬が役割をこなしていたのも好材料です。
チームとして、意識の高さが伺えました。
遠藤はさえなかったかなあ。
CKが立て続けに何本かあったシーン。
ファーの山瀬ががら空きなのに、ニア寄りに蹴っていました。
調子が悪かったのかな。
遠藤を下げる選択肢もあったんじゃないかなあ。
僕としては、やりたいことがはっきり見えていた前半の戦い方を、今後もめざして欲しい。
あの、アルゼンチン代表のような美しいサッカーで勝つ日本代表を、見たいです。
あと、岡田監督、お願いです。
川島も使ってください!
オネガイ!(^人^)
★今、VTR見たら2・3点目のときボスニア・ヘルツェゴビナの選手、へばってました。ぜんぜん動けてませんでしたね。(結果に慢心はできないってことです)