[ケツロッティの目]

巧みな舌使い口の中に入れたサクランボの茎に結び目を作るという特技を持つ人間はまれにいるが、今回のレレア「レロレロレトリーバー」もこれに勝るとも劣らない舌技の持ち主である。散歩中などにレロレロとよく動く舌を使って道端の雑草を口に入れては、いつのまにか器用に蝶々結びのような状態にして飼い主を驚かせることも珍しくない。この特徴については、まだオオカミに近かったこのレレアの先祖が、氷河期など獲物の少ない時代にエサとなる動物の骨から効率的に肉をこそげ落とすためにその舌使いを進化させていった結果と考えられている。余談だが、私は今後どんなにお金持ちになったとしてもカップに入ったアイスクリームのフタの裏に付いたアイスをレロレロレロ〜と舐めまくるのを決してやめないことをここに誓う。