冬の始まりを告げるような
とても寒い ある土曜日の朝
末の子と私は
実家で 寛いでいました
この頃の祖母は
歩く事が不自由になり
ベッドで過ごすことが多く
デイサービスを利用したり
私や母が介助したり と
1人では思う様に動けない
生活でした
昨夜から 姉が
祖母の介護のお手伝いに
実家に戻ってきていて
皆で一緒に
少し遅めの朝ご飯を食べた後
リビングで何気ない会話を
楽しんでいました
父は 町内の集会に出かけ
末の子は片耳にイヤホンをつけて
YouTubeに夢中で
リビングでは
女性だけの座談会が
始まっていました
姉が私に
「仕事はどう?
順調?」
そう聞いてきます
「ちょっとね
今 色々と考え中なの」
そう答え
息子から指摘されたことや
子供達2人から言われたこと
色々とリセットしようと
考えていることや
金銭的な不安があること
そんなことを
話していました
母は黙って聞いていて
耳が遠くなった祖母は
ニコニコとしながら
あまり聞こえていないであろう話に
頷いていました
姉は
「お金のことは
難しいね
大学は 本当に
お金がかかるからね
お姉ちゃんは
2人で働いているけれど
本当に大変だったもの
仕送りに学費
バイトはしていたけれど
そんなの とても
追いつかないよね
でもね 大人2人で働いている
お姉ちゃんが言っても
説得力はないけどね
お金って 何とかなるのよ
色々と方法はあってさ
あなたの場合は
母子家庭だから
色々な制度があるはずよ
少し お姉ちゃんも
調べてあげる」
そう言いました
そして
「これはね
お姉ちゃんの
考えになるから
決めるのは
あなたなんだけどね
リセットすることは
良いことだと思うの
だからね
あなたが考えている様に
一度 全部手放すことは
賛成よ
全部じゃなくても
ほぼ可能な限りね
例えばさ
タンスの中に入りきらない程
服が詰め込まれていたら
どう思う?
タンスを開けると
気持ちが落ち着かず
見るのも嫌になって
新しい洋服を買っても
入るところが無いから
そのまま紙袋の中に
入れておくか
無理やり押し込むか
もう買わないか
そうでしょ?
でもさ よく言われている
断捨離をして
必要な服だけ少し残して
綺麗に片付けてごらん?
想像して?
どう?
今ある自分の服が分かるから
次 何買おうかな?
スカートにしようかな?
何色が良いかな?
そんなふうに考えて
ワクワクしない?
基本的に 心も一緒なの
断捨離ってね
整理整頓して
家の中をすっきりさせましょう
ってことではなくて
自分の心を整えましょう
ってことなんだと思うのよ
あなたの心の中はどう?
整頓されてる?
整理出来てる?
要らない物 いっぱいない?
それ 本当に必要?
一回 そこを考えてみようよ」
と言い 半ば強引に
私の心の断捨離を
母も交えて
やり始めることになりました