夫が亡くなって
今日まで
様々なことがありました
数えきれない位
泣きました
なぜ 私だけ?
そう思うことも
多々ありました
周りと比べて落ち込み
学校行事では
パパの来ない子供達を
不憫に思い
大型連休の後
学校でお友達から
「パパに旅行連れて
行ってもらった」
と聞くのが
一番つらいという娘を
よく抱きしめていました
思春期には
「パパ嫌い!」
という声をお友達から聞くと
「生きて 側に居てくれることが
幸せなのに
私も パパから怒られたいよ
叱られてみたい
生きていてくれるだけで
嬉しいのにね」
こんなふうに
ぽつり ぽつり 話す娘に
私も 胸を痛めました
末の子が小学校に入学した年
上の子達と約束した通り
ディズニーランドに行きました
3人とも
本当にうれしそうで
本当に楽しそうで
連れて来て良かったと
心から思いましたが
「もし ここに
パパがいたら
どんな感じだったかな?」
そう言った息子の
少し 悲しそうな笑みは
私の心を 苦しくさせました
末の子は
パパを知りません
生まれた時から
側にいないことが当たり前で
「パパってどんな感じかな?
やさしいのかな?」
時々 そう言っています
息子や娘 そして私には
わからない末の子の思いがあり
「良いなあ
お兄ちゃんもお姉ちゃんも
パパに会えて
私もパパに会ってみたいな
夢の中だけでも良いから」
上の子達に聞こえない様に
こっそり私に話す末の子に
「見えないだけで
そばにいるよ」
いつも
そう伝え続けてきました
息子は パパの面影を
今はもう 殆ど覚えていません
「どんな顔をしていたっけ?」
アルバムを出して
写真を見て ようやく思い出す
そんな感じです
娘は 小さい頃の思い出を
今でもいくつか覚えていて
「パパがいたら
今 きっと楽しいよね?」
時々 そんなことを
言ったりしています
3人とも
パパに対する思いは
バラバラで
それぞれの思いのまま
パパを想像して
色々なことを
考えているようです
私は 今はもう 既に
パパの居ない現実を
十分 受け入れています
真剣に考え込む表情の後
目を細くして笑う息子
大きく物事を捉え
細かいことを気にしない娘
大股でゆっくり歩き
時々立ち止まって
上を見上げる末の子
それら全てに
夫がそこに居ると
確かに 3人に
夫が宿っていると
そう 思う日々を
過ごしています