この頃は、あまり出かけられないので、着々と例の松田優作DVDを観てござる。
好きといっても映画によっては、観る気にならなかったのもあるし、嫌いな作品も存在を知らなかった作品も。
これなんて、その筆頭。
「ともだち」
優作は完全な端役。小学生向けの友情物語。川崎が、喘息が問題になっていたイメージの悪い頃の話ね。
優作というより、昔の川崎駅とか見れて感慨深かったね。
「嵐が丘」
言わずと知れたエミリー・ブロンテ原作の嵐が丘を下敷きに、日本版にしたもの。
鬼気迫る表情の優作が、他の作品とはまた違った怖さを見せる。
作中の舞踊指導にあの田中泯が当たっていて、ほう!っと驚き。確かにパフォーマンスはかくや、と思わせるできだった。
「陽炎座」
鈴木清順監督ってなんか良くわからない。
ところどころ目を引くものはあるけれど、なんか、行間ありすぎてつまんなくなっちゃう。
それでも、優作が初めて原田芳雄と共演した作品なのと、新境地という点では重要かも。実際、ヨシオの出る場面は面白く、むしろここは収穫と思った。
ところで大楠道代さんて、ほんとキレイだな。昔、渋谷で本人を見かけた時、みとれちゃったの思い出した。
「俺たちに墓はない」
子分の岩城滉一と強盗稼業の日々。俺たちに明日はない、みたいな。
銃は打ち放題、人は殺し放題、いま思うと無茶苦茶(笑)
竹田かほりが出てるシーンで、のちに旦那さんになる、甲斐よしひろの歌が聞こえて来たりして、あの時代だね〜なんて。
やっぱり銃を撃つ時と、走ってる時の優作は最高だな。次は遊戯シリーズ行ってみよう。