「その女アレックス」で大好評を博した
ピエール・ルメートル。そのいっこ前の作品。
「死のドレスを花婿に」
ピエール・ルメートル著
内容(「BOOK」データベースより)
ソフィーの目の前に転がる男児の無残な死体。
ああ、私はついに人を殺してしまった。
幸福だった彼女の破滅が始まったのは数年前。
記憶にない奇行を繰り返し、彼女はおぞましい
汚名を着て、底辺に転落したのだ…。
ベストセラー『その女アレックス』の原点。
アレックスの時は本当に面白くてビックリした。
ちょうど、スティーグ・ラーソン
がもうこの世にいないと

知ってガッカリしていたところ。
同じヨーロッパ圏の作家で、こんなに面白いのを書く
ヒトがいたなんて。
この作品も、その女アレックスに負けず劣らず
良くできた作品だ。
申し分のない経歴や生活から、転落していくソフィー。
人格に何か障害があるのか?
しかしもろそうな心に見えるのに、生き延びる能力と
知恵には強靭な精神が感じられる。
この矛盾はいったいなんだろう?
4部に分かれたお話は、2部で一気に違う世界に
展開する。
そ~だったのか~

中盤過ぎまでは、いや~な気持ちになる展開。
そして3部からはもう一気にジェットコースター
だ。

前作と同じで、これ以上話せないけど。
この先は、もう止められないので、読む方は
ご注意を!(笑)
それにしても、この邦題何とかならないの?

ルメートルじゃなかったら、手に取らなかったかも。
現実はさらに怖くなっているね。