メジャーどころが続いておりまする。
「マスカレード・ホテル」 東野圭吾著
内容(「BOOK」データベースより)
都内で起きた不可解な連続殺人事件。
容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明
したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア
東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテル
マンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。
彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。
次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は
真相に辿り着けるのか!?いま幕が開く傑作新シリーズ。
新シリーズ。
なかなか面白い。ホテルマンの接客の心得が体得
出来る本。
・・・いやいやいや!ビジネス書じゃないんだから(笑)
ホテルの内幕や苦労が丁寧に書かれていて
それが張り込みを続ける刑事に、事件のヒントを
あたえる、というおもしろい試み。
同じホテル物(?)でも、これが森村誠一だと、
ネガティヴな面が強調されてずっしりと読後感が
重くなっちゃうんだけど、こちらは、ホテル側の
ヒロインが女性という事も有り、難しい仕事を
懸命にこなしていく姿がサワヤカに描かれている。
まさにマスカレードホテルの演出家って感じに。
そして内容は、まさに推理物の王道。
肩が張らずすらすら読めるのも快感な一冊。
新田・山岸コンビはまだまだ続く~いいですねぇ