今度は童謡「かごめかごめ」がテーマ。
ちょっと前に読んだ「長い腕」の続編なのだ。
「呪い唄 長い腕Ⅱ」 川崎草志著
作者の川崎さんはこの2作目を書くまで長くかかっている。
身体を壊したり、書こうと思ったテーマに頓挫したり。
結局は原点に返って続編。
今度の敬次郎の復讐は、カゴメの歌に込められていた。
前作に比べると、緻密な点が薄まっているのと、前作と
ちがって、かごめが巷に広まっている理由がハッキリしない
のがちょっと。
でも、現代と敬次郎の時代に生きる勝麟太郎の話が
行き来するのは面白い。
麟太郎の話だけでもイケるくらいだ。彼の父・小吉がこんな
面白い人だったなんて。事実はどうなのか、歴史に弱い
ワタシではわからないけど、時代小説としてとても楽しめる。
次はいよいよ、最終話「弔い花」だ。
出来れば石丸さんの話がもっと盛り込んであるといいの
だけれど。
このままだと石丸さん、ミステリアスなままで終わっちゃう(笑)