「眠れなくなる宇宙のはなし」で一連の宇宙に関する
最新の話を聞いたつもりだったけど・・
「タウ・ゼロ」 ポール・アンダースン著
インフレーション理論の佐藤先生が書いた本の解説で
登場した「タウ・ゼロ」。
SFなら、もちょっとわかりやすいかなって図書館で
探したら、市内の図書館にはなかったんだよね
意外とマイナ?けっこう、重要な作品だと思うんだけど?
ほんで、買うことにしたが文庫なのに千円もする
う~ん、ブックオフには出ない気がするしな~
でも読みたいったら止まらない。・・・買う
BUT!期待に反しない作品だった。
これが書かれたのが、1970年。ダイジェストみたいのが
先行で掲載されたらしい。
でも、物語の根幹は固まっていたに違いないとして、
驚くのはその先見性っちゅうの?
ワタシがついこの間、佐藤先生の本で初めて知った事の
ほとんどが40年も前にSFで書かれていた・・・
これって、ワタシがバカなの?←そうです
燃料を持たず、宇宙に散らばる水素を回収しつつ
加速を続ける航法(ラムジェット)とか、限りなく光速に
近い速さで進むとき、前方と後方での星々の見え方とか。
リアル~
作者が物理学者をめざしていたヒトなので、SFで宇宙の
勉強ができちゃう感じ。
そして、こんな風に航行できるなら、何万光年も離れた
惑星に到達することも、可能だって本当に思えてくる。
相対性理論だね~ぇ
こうして時間を飛び越えることができれば、宇宙の膨張
だの収縮だのの目撃者にさえなれる?なんて途方もない
空想もそんなに変ではないような・・・
考えすぎると恐ろしいけどね(笑)
巻末には、この小説に対する科学解説まで添えてある。
大雑把にしかジブンにはわからないけど、とっても
ありそうなSFとして十分楽しめた。
・・・でも、もっと頭が良かったらと考えると、ホントに
残念である
宇宙空間での会話手段に、骨伝導を使うとか。
ついこの間できたばっかりの方法かと思ってたよ。そんなビックリが