無職になるって、とっても怖く感じるけど
浸っちゃうともしかして甘美なモノなのかなぁ・・
「プラナリア」 山本文緒著
働けなくなった、働くのをやめた、働く気がない・・
いろんな理由で無職の女性たちの話、3編。
ジブンではどうにもできないけど、働かないのは
ジブンの意志でもアリ・・
それでもそれぞれに葛藤はアリーので。
そして
仕事はしてるけど、片付かない問題アリでもんもんと
する彼女たち、2編。
ずいぶん前に「恋愛中毒」ってこのヒトの原作の
ドラマを見て、面白い事考える作家さんだなと思ってた
けど、ついぞ読む機会もなく、今回が初読み。
救いようのない話ばっかしだけど、なんだか書きっぷりが
パキパキしてて、嫌な気持ちにならない。
おこがましいけど、感覚が似てるからかも。
終わり方がどれも解決できないまま、キモチ悪く終わって
おり、それもまた予定調和じみてなくていいな。
最後の1編、「あいあるあした」だけ、そんな女性を
男性側から見ているお話。
あったあった、こういうすみ江みたいな娘がでてくる話。
小説なら村松友視の「時代屋の女房」だし、マンガなら
しらいしあいの「東京あかマンマ」とか。
好きだったなーしらいしあい・・脱線。
こんなプーだったらやってみたいと思ったことはある。
ちょっと女の子のロマンだったのかも。