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BOX・ドラマ・映画・・・ときどき読書(笑)の日々に変更~

なんという迂闊。


「村田エフェンディ滞土録」 

               梨木香歩著







一読してみれば、かの「家守奇譚」でしばしば

登場する、トルコ滞在中の村田さんの話では

ありませんか。

題名見てても気が付かないなんて(笑)



同じ百年ちょっと前の話と言えど、こちらは日本では

なく、トルコに歴史文化研究にきたという設定。


遺跡の発掘や、イギリス人夫人の経営する下宿

に住まう、ギリシャ人ドイツ人とトルコ人の召使い。

初めて知るような珍しい物語。


これだけの異国人同士が、友情を以て暮らしていた

時代があったというのがこの本のユニークな所。


しかも、家守・・の時のようにさまざまな動物

鸚鵡・驢馬にまじって、アヤシのキツネ・火の竜など

重要なキャラクターとして出現。


ビミョウに綿貫クンとリンクしてゆく。


それに、ギリシャ人から見た中東の歴史とか、

同じようにドイツ人から、トルコ人・・視点が

さまざまに語られるので、飽きることがない。


これってヤマザキマリがテルマエロマエを書いた

のと似てる。

何処から着想って持ってくるもんなんだろうね。


まだまだ国同士も若かった時代。

はぐくんだ友情も、無残に引き裂かれ、輝いて

いた時間は遠くなってゆく。


もったいないほど短い時間だったので、とても

惜しく感じていたら、なんとこのあと続編もある!


残念ながら綿貫クンの方だったけど、「冬虫夏草」

という。

やっぱりこちらは植物シリーズ(笑)

ムラ~タくん(笑)は出てこないのだろうか?


さっそく読んでみよう。






その辺を掘ってたら、遺物が出てくるなんてユメのようだね~KIWI