この本て、ジブンの中では記念碑的な作品だな~
「and I Love Her」
片岡 義男著
奥付を見ると昭和57年とある。
ずーっと忘れていたのだが、この間ブックオフで
偶然にも見つけ、購入した。
前に、探した時なかったので新刊では手に
入らないし諦めていた本だった。
ある女性の何の変哲もない日常の部分を
異常に細かいディティールまで書き込んだもの。
ほとんどが、自宅マンションの月夜の場面と
雨のシーン。
こう聞くと、なんて退屈な・・・と思うんだけど
その一つ一つの彼女の行動を見つめる目に
愛があって(彼女を見つめる男性の視点で
描かれている)、まさに彼女を礼賛の作品。
ダッジチャレンジャーの車体に雨で付いた
桜の花びら。
運転を楽しみながら、雨や日差しを浴びる彼女。
日焼けの跡で夏を思い出す時間。
月光の下で、飲んでいるウォッカ。
どれも美しい彼女のしぐさや息遣いでいっぱい。
そしてこの作品は、あとがきを読まないと完成
しないような側面がある。
ちょっとした彼女(モデルがいる)のプロフィールが
そこに紹介されている。
とにかくすごい人なのだ。
まだ、仕事にもついていない頃に読んだ時、
世の中にはこんなデキるカッコいい女性が
いるんだ!と、衝撃を受けた。
以来、こうゆう女性になろうと頑張ってきたけど
ン十年たって
・・・・ダメじゃん、ワタシ(笑)
しばらくぶりに、そんな夢を思い出し、がっかりしたり
懐かしかったり。あ~あ