本格ミステリィのジャンルはあんまり書いたこと
ないのかな?
「去年の冬、きみと別れ」 中村文則著
芸術の為に、女性を二人焼死させた写真家の男。
恋人を殺され、写真家に復讐しようとする男の話。
冒頭部分、犯人の狂気が思わせぶりに語られ
ワタシはどんな江戸川乱歩的おどろおどろしい
世界が展開されるのかとワクワクしたが・・・
最後までそうでもなく終わってしまった
他の評判の良い作品はまだ読んでいないので
何ともいえないのだが、表現の問題?
おどろおどろしすぎて書けなかったとか?
解決部分の章はちょっと長すぎてしまい、
キレが悪くなっている。もっとあっさりにして
どんでん返し部分まで、もちょっと引っ張り
最後とうとつに暗転!の方が驚きや衝撃が
大きくなると思う。
でもミステリィじゃなかったら、もっと狂気の部分に
重点を置いてしつこく書いて面白くなったのかも。
フツーの小説も読んでみようかな~
なんでも極めると恐ろしいね~、ってそんな部分よね、書くのは。