ルービン・ハリケーンを歌った、「ハリケーン」という作品がある。
人種差別や職業への偏見で殺人事件の冤罪を
こうむったハリケーンの話だ。
けど、これはまさに日本版ハリケーン事件。
先週、袴田巌さんの再審開始が決定し、とうとう出所!
日本のボクシング協会も元ボクサーの冤罪を晴らそうと
支援していた。
ジムの会長から聞いて知った、このひどい濡れ衣事件。
自分なりにも見聞きしたけど、ねつ造だらけ。
どんなに公正に観ようと思ってもこれはおかしいでしょ?
出所した袴田さんは、乗っていた車に酔ってしまった。
そりゃ、48年も車に乗らなかったらそうなるよ。
窓の外の景色だって、最後に見たのはワタシがまだ
幼児だった頃の風景だ。
これが48年、不当に拘束された重みだ。
ジブンが本当に犯した罪なら償おうとか出直そうとか
思えるだろうが、ある日まったく身に覚えがないのに
不当に拘禁されたら、どうだろう?
言いようのない絶望に、押しつぶされるような毎日。
そんな日々を袴田さんは良く耐えたと思う。
お姉さんのしっかりぶりにも驚かされる。
80歳と聞いたが、拘置所通いや、裁判の手配などきっと
大変な思いで弟を支えてきたに違いないのに、
いまも矍鑠としていらっしゃる。
この上は、検察は抗告などせず、袴田さんの
無罪を確定してほしい。
これからの袴田さんの人生が少しでも明るく楽しいものに
なったらいいと思う。
「袴田シート」も待っています。



