映画を見て気になったので、さっそく原作へ。
「完全なる首長竜の日」 乾緑郎著
やや!映画でも原作でも楽しめたのは初めて?
原作の前に映画を見たのは正解。
ほぼ別物と言っていい。黒沢監督のブキミな所が
楽しめたし、その世界も納得できたし。
原作は、全然と言っていいくらい違う話。
今回は二度おいしい
主人公は、漫画家の和淳美。
登場するのは恋人ではなく弟と、ファンで自殺して
しまった男の子とその母。
あとは病院の医師たちや看護師。
雑誌の編集者に仕事のアシスタント。
登場人物を見ただけで、全く違う笑い
より現実と夢との境界について考えさせられる
部分が多い。
クライマックスで、淳美が現実か夢か言及するシーンで
「真に高度な文明が存在するなら、
我々の感じている現実はそれらの
シミュレーションの中にある」
と言われる部分がある。
またまた、シミュレーションだ
この間の赤目姫でも、はたまた量子論云々でも、
ジブンが信じている現実ってものが揺らいでしまうよな
インフォメーション(笑)
こんなに行き当たるのは何かの運命?
いや、脳科学者の池谷先生言うところの、頻度錯誤
ってだけでしょうかね
知らず、このことについて情報を拾っちゃってるのかなぁ。
まてよ?
コレそのものが、誰かの作った予定の行動だったり
なんかして
怖~い、怖すぎる~ぅ!
物語そのものはメッチャですが。
アリがちな展開とも言えなくもないけど、ワタシとしては
最後にサリンジャーの「バナナフィッシュ日和」を
持ち出してきたのは、目からウロコ・・?この言い方
あってる?
イマイチ分かり辛いあの物語だったが、こうしてみると
引き金を引いた意味が分かる気がした。
しかもどちらさんも、なんというおしゃれな
エンディング ははは。
小説での首長竜は、お祖父さんとの嫌な思い出?