あやうく見損なうところだった~
映画「永遠の0」 岡田準一主演
もうちょっと若かったら、宮部久蔵役は絶対に
西島秀俊にやって欲しかったんだよね。
岡田準一ってどうなんかなって思ってたけど、見たら
全然杞憂だった。
一部、私の思った宮部像と違った部分もあったけど、
凄腕の戦闘機乗りの雰囲気は醸し出していたし、
最後に特攻を仕掛ける顔つきはゾッとするようだった。
ただ普段の時の宮部少尉って、もっと飄々としてたん
じゃあないかと思うんだけど、ちょっと悲壮感漂いすぎ
のような。
回想を語る、おじい様たち。
こりゃあもう、ベテランぞろいでゾクゾクした。
橋爪功はさすがと思った。こういう訛りのある語りを
やったら一番だ。
けど、圧巻はもちろん田中泯。
龍馬伝の吉田東洋とか、たそがれ清兵衛の剣客とか。
殺気漂う親父なら、彼が天下一品だと思う。
宮部の回想を語る元やくざの戦闘機乗り、景浦。
(あぶさんの本名と役名が同じというのも)
ライバルとして、宮部にドッグファイトを仕掛けた話では
奇しくも、先日読んだ「影法師」で刺客・島貫が
剣豪・彦四郎との戦いを語る場面とダブる。
紫煙をくゆらせ、淡々とだが息づまる場面に緊張を
はらんで宮部の本当の恐ろしさを語る景浦。
思わず冷や汗がにじむ。
鬼気迫るというのは、こうゆうことか。圧巻だった。
映画だと、戦闘の場面がCGで再現され、その操縦
技術の高さが良くわかって、本を読んだだけでは
わからない部分の補足となった。
また最後には、亡くなった夏八木勲の語りのシーンが
あり、本当にこういった世代の方々がもう亡くなって
いるんだなとしみじみと感じ入った。
このシーンも胸にしみた。
どのおじい様たちも剣客の凄みを感じる演技。
原作が良かったことを引いても余りある出来だったと思う。
ただ一つ!
ね~、なんで日本の映画って終わりに歌のある音楽が
はいるのかな?
どんなにいい歌手が歌ってもどの映画にも合うわけ
じゃないでしょ?なぜかとっても陳腐に聞こえちゃう。
この映画はやっぱり零戦の発動機の音が遠くに消えてく
イメェジじゃない。
なんで静かな音楽だけでオワリに出来なかったかな~
残念!
ひゃっほ~!
ふなっしーにグッピグもらった~