いねむり先生を見てから、ずっと見たいと思っていた。
「麻雀放浪記」
阿佐田哲也著 和田誠監督
阿佐田氏の大傑作の映画版。
坊や哲、ドサ健、出目徳、女衒の達・・・いいねぇ、
いかにもばくち打ち、の連中。
積み込み・すり替え・ツバメ返し・・・
イカサマだって何でもアリだ。
麻雀ってそうなのね。
しかし、いっくら何でも積み込みで天和は
ないでしょう(笑)
絶対顔に出ちゃいそう。凄い度胸。
こいつら、青天井なんておそろしいルールで打ち、
奥さんやら、家の権利書やらが借金のカタに
雀卓の上をバンバン飛び交う。
とってもバカな男たちの美学だが、行く末は
裸に剥かれて、泥水の中で野垂れ死に。
それを見下ろす奴らもいずれ自分もそうなることは
わかっているらしい。
何だか可愛らしいではないか。←奥さんはたまんないけど。
演じる真田博之がめっちゃ若くて、ジャニーズの若手
みたい。鹿賀丈史だって、びっくりするほどいい男。
出目得役の高品格は、しぶいばくち打ちで貫録。
加藤健一は、着流しが似合って凄みもある。
ゾクゾクしちゃうような黄金の面子
白黒で撮ってるのもいいカンジ。
(この映画って1984年制作なんだよ~)
かなり前に見た作品で、こんな映画だったんだー
なんて。
見終わったら、ジブンまで徹マン明けみたいな
気持ちになって、みょーに心地よく疲れていたのダッタ(笑)