オダギリジョーと香川照之の共演だから、ぜひ見たいと
思っていた映画。
「ゆれる」
あの「そして父になる」の是枝監督もスタッフの一人
だったのね。アリだね。
何しろ、日曜の夜「八重の桜」で新島襄(オダギリジョー)
見て、続けて「半沢直樹」で香川照之を見てるから
何だか刷り込まれちゃった感じ(笑)
東京で成功しルックスもよく、モテる弟と、
田舎に残り、家業のガソリンスタンドを継いでいる兄。
不幸があって帰郷した弟は、不用意な行動で
兄の屈折した心を波立たせ、痛ましい事件が起こる。
つり橋から落ちた幼馴染。はたして兄は彼女を
突き落としたのか。それとも事故なのか。
現実の事件のように、証言や自白を聞いても何が本当か
嘘なのか真実はわからない。
弟さえも、見ていたのか見ていなかったのか、
証言はゆれ、現実さえもぼやけてわからなくなる。
これは「藪の中」なのだ。
それでも最後は、兄弟を再生するため弟は走る。
そして、兄はそれに気づかず、謎の微笑みを浮かべる。
弟は兄の痛みを分かったが、兄はどうだろう?
もうそんなこと、どうでもいいのかもしれない。
それもまた、藪の中だ。