印象は、永遠の0とだぶるけど、こちらも素晴らしい
作品だと思う。
「日輪の遺産」 浅田次郎著
歴史的な説明とかが多いのだとやだな~と思ったけど
そこは浅田先生、挫折するどころか、あっという間に
読んじゃった。
いわゆるマッカーサー資金の話なんだ。
それ自体がなんなのか知らなかったけど、
ムカシから詐欺の手口として有名なM資金。
マッカーサーがフィリピンに隠していた金銀財宝を
日本軍が占領していた折に、奪って日本のどこかに
隠した。その価値なんと二百兆円!
競馬場で出会った謎の老人と潰れそうな不動産
会社の社長。
帰りに飲んでいるうち、老人は自分の手帳を社長に
渡し、急死してしまう。
手帳の中には、表に出てこなかった終戦時の秘密が
書かれていた。
死んだ老人、真柴を軸に、話は現在と終戦前後を
行き来しながら展開する。
そのどちらにも、違った形で日本人の心意気が
あらわされている。
見かけ上は変わっても、真にあるものはあの
軍国少女たちや国と家族の為に戦った軍人たちと同じ、
生真面目で一生懸命な日本人の姿だ。
仕掛けは永遠の0ほどではないけれど、こちらも十分
感動モノ。
もったいないくらい早く読めちゃってあ~つまんない
あと200ページぐらいあったらいいのにぃ
映画では、真柴老人はあの半沢直樹→堺雅人が
演じている。
うーん、ちょっと違う気もするけど、こんどDVD
かりてきてみよっと。