「□(シカク)」 阿部和重著
最近にないグロさ。でも意外にサワヤカなのは不思議。
なぜ人類が、食人鬼とそうでないものに分かれたのか、
一切説明なしでずんずん進む。
ワタシも、主人公・水垣鉄四とよくわかんないまま、ずんずん
引きずられてゆく。
ハイパーな感覚を手に入れた水垣氏。当然、イニシアチブをとっている
と思われたが・・・まさかの裏切られ方。。
最後もどっちが騙されたままなのか???
ところがこれって、じつはファミリィのストーリィ。
サワヤカな理由もわかる。おっきな家族のホームドラマだったのだ
長いダイニングテーブルで食事を囲み、新たなドラマの始まり。
だけど「アメリカの夜」挫折気味・・・・
ブルース・リーのくだりは面白いんだけど(カンフーの型の練習は
フリーの戦いでは無効だけど、コンビネーションは練習しておかないと
いざというときスムーズに手が出ないぞ~みたいなムジュンに満ちた
ハナシ。なかなかフカイ)、ちょっと光がみえては来たんだけどね~
ピストルズは遠いなぁ・・・
ホームドラマは茶の間から始まった。今じゃダイニングルームから