昔の人が書いた手紙に返事を書くって、あれだな
ジャック・フィニィの「愛の手紙」みたいだ。
「ゲイルズバーグの春を愛す」っていう素敵な短編集に入ってる。
「ジュリエットからの手紙」
何の映画か、これまた知らずに見て、・・最近のNO.1だった!
すごい拾い物しちゃった。(探偵さんは別モノね)
イタリアには、ロミジュリのジュリエットの家って観光名所があって
観光客がジュリエット宛に手紙を残してゆく。
それを回収し、返事を書く「ジュリエットの秘書」という女性たちが
いるのだ。フィンランドのサンタみたいに。
NYからきた作家志望のソフィーは、それに興味を持ち、一緒に
手紙の回収作業に加わる。すると、手紙が貼り付けてある壁の奥から
50年前につづられた手紙を発見し、勧められて返事を書くことにする。
どの手紙も、恋の悩みでいっぱい。この手紙も今はもう、老人に
なっているであろう女性が、親の反対に苦しむ内容だった。
映画は、手紙の主クレアと孫のチャーリー、そしてソフィーが
昔別れた、クレアの恋人を探す物語。
うれしいことに、クレア役の女優さんは、「ジュリア」でジェーンフォンダと
共演した、ヴァネッサ・レッドグレイヴ!グレイト
とってもエレガントで、素敵。
と思わせる。・・・絶対無理だけど。
簡単なラブストーリィで終わってしまいそうなところを、彼女が
とってもいい感じに引き締めている。
主演のアマンダ・セイフラィドもみずみずしくて、でもとっても
しっかりとした女性を演じていて好印象。
イタリアの美しい風景も満喫でき、爽やかでいい映画だった。
初夏のお天気のいい午後にぴったりな作品だ。