ゼンノスケシリーズ。
「スカル・ブレーカ」 森 博嗣著
いつも感じるけど、なんてシンプルできれいな言葉。
そして、音がほとんど聞こえない世界。
空気の流れだけ。動き、におい、気配。
ちょっとした動作だけで、悟り悟られてしまうような息詰まる瞬間。
一番美しいのは、立会いの場面だ。
今回は前回ほどの斬り合いはないが、デキる相手と相対したとき
どれほどの力量か、そしていかに自分が弱いかを知る・・・
思わず、う~ん!とうなってしまうような情景が。
これを言葉で表すのか~学ぶものはジブンの内にある。
そっかぁ。相変わらず、このシリーズは深いなぁ。
ゼンは確実に強くなっている。それと同時に、生まれたての赤子の
ようだった彼のソーシャルスキルも確実にあがっている(笑)
なにしろ、ノギを相手に冗談が言えるようになったんだから!
そうして、本を閉じるとあらためて鮮やかな装丁の紅葉。
あの寺での感動的な再会の場面を、思いかえすのだった。
それにしても、アタマの中でのゼンのキャスティングって
どうしても佐藤健ちゃんになってしまう・・
リョーマの時の岡田以蔵とか、るろうに剣心のせいだろうと思うけど
違うよな、違うよなと思いつつ・・やめらんない
映画化なんてしないと思うけどやるなら実写で殺陣をやってほしい。
スカイクロラのドッグファイトは実写じゃ無理だけど(飛行機から
開発できんもんね)、このシリーズはほんとの殺陣が見たい。
どろろみたいなワイヤーアクションも
しないでね
よろしくお願いします(謙虚)