「ジェノサイド」や「13階段」面白かったなー
お得意のタイムリミット、追いかけっこジェットコースター
ストーリィ(笑)
「グレイヴディッガー」 高野和明著
オビの惹句にもあるように、13階段を凌いじゃう・・はず。
皆が面白いと言うので、読まなきゃ読まなきゃと思っていたけど、
結論から言って、ジェノサイドほどでは、なかったかな。
先にこちらを読んでいたら・・と悔やまれる。
もちろんそれなりに面白い。
悪人面(!)の主人公、八神をキャスティングしたら誰が良いかなんて
想像したら楽しい。エンケンかなぁ。中身はいいヤツってことで。
あ、松重豊もいいかも。ゴロ~イノカシラ~
物語はいきなり始まる。
詐欺師から、一転何か良い事をしようと、骨髄移植のドナーになる
ことにした八神。
いよいよ移植の日が近づいたある日、殺人事件に巻き込まれる。
病院に向かう彼の行く手を阻む、謎の集団と謎の暗殺者と警察。
どっからどこまでが味方なのか敵なのか、わからないまま、
東京を北の端から南の端まで縦断の逃避行が始まる。
と、まあこんな感じだ。
登場人物は魅力的だし、スピード感もたっぷり。
だけど、真相としてこんな事のためにこれだけのヒトを巻き込んで
こんなにヒトを殺しちゃったりするかな~と疑問。
ジェノサイドだって荒唐無稽だけど、スケールが大きくて、
広げた大風呂敷がでかい分、近未来小説としてとっても良かった。
逆にありそうな気がしたし。
やっぱ、こっちを先に読むべきだったね。
順番に読んでたら、もっと高野氏のファンになってたかも!