堕落の内側 | 三龍建築士

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「夫婦茶碗」 町田康著


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町田風パンク節炸裂(爆)


このリズム感とか、ぶっ壊れ加減とか。

読ませるね~内容なんてどーしょもない男の話なのに。


言ってみたら、町田版人間失格

表題作と「人間の屑」の2編。どちらも働かずに自分の自尊心

だけで生きてるような男。あくび


当然、破滅にまっしぐらで回りは大迷惑。疲れる

んで、大体は振り回される方の視点で書かれているのが、

この場合メーワク男の視点で書かれているので、こういうヒトが

どんな思考回路をしているんだかがわかってさらに面白い。


彼なりに理屈は通っているのが笑える。しかもそれなりに

一所懸命である。


人間失格といっても、彼のベクトルは死に向かっていないのが

いい。コレ重要

夫婦茶碗では、茶柱立てて嫁を待とうとしてるし、人間の屑では

そのものズバリ、サバゲー(生き残り)で終わってるし。


結局は、死ぬほどの根性はなく、しかし意外にも崖っぷちの生存能力

の高さによってなんとか生きていくのかな。やれやれ


独特の改行なし考えた事だだ漏れの文章で痛快に飛ばし、

ダメ男の狂気の思考をトレースしてゆく。笑い泣き


読後は以外にも爽やか。夫婦茶碗でお茶漬けサラサラ・・みたいな(笑)




清十郎って、イマワノ・・じゃないよね?マサカ(笑)
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