なんだか、らしくない題名だな~と思いながら手に取った。
「魔 球」 東野圭吾 著
美容室マスターオススメ。
読んでる最中に、笹子トンネルの事故が起こり、思わず「時生」
を思い出した。
内容は別に似てないんだけど、戦後の昭和のカンジが2作品の
テイストに同じものを感じる。
主人公達のひたむきさとか真面目さとか。
女手ひとつで頑張る母を支える武志とその弟。
武志は高校野球のエースピッチャー。剛速球が持ち味だが、
甲子園初戦で敗退。
捨て身で投げた、最後の決め球は開発中の魔球だったのか?
プロになる夢は叶うのか?(大リーグボール3号?)
女房役の北岡の死。
平行して起こる爆弾事件。二つの事件はどう繋がっていくのか・・
ってなわけで、比較的オーソドックスなつくり。
親の苦労を思って、楽をさせようと頑張る気持ちはこの頃のヒトには
勝てないな。彼らが若くて、片親のせいもあるだろうが。
そんなわけで「神様のプレゼント」とは、たぶん作者が
この部分を書きたいから作った作品。
昭和の時代の熱血振りが伝わってくるようなエピソードではないか。
ところで、殺人に関しては、動機がいまいち・・・え”~だな~
そりゃ違うだろ?希薄すぎる!天秤にかけるものの重さが
違いすぎると思うのだ。
初期の作品と言うことで、まあそんな事もあるかと思うけど
勢いがあって一気に読ませ、しかもちゃあんと泣かせてくれる。
でも作品としては、「時生」の方が好き。
そして少なくとも、直前に読んだ 「ミッション」 新藤冬樹著
よりは全然いいな(笑)。これ、最初は「GANTZ」かと思った(爆)
テンポは良かったけど、内容が超マンガチック!
もっと最後にドンデ~ンがあってもいいと思うけど、工夫が
イマイチ足りない。残念。
しかし読みやすいならまだしも、まだまだ横綱級の読みにくい
のも読んでる。
1日2ページがせいぜい。その間に、5冊は先に読み終わった。
「屍者の帝国」 Cominng sooooon!
疲れた~