ウォンチュ~♪ | 三龍建築士

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BOX・ドラマ・映画・・・ときどき読書(笑)の日々に変更~

「スローなブギにしてくれ」って知ってる?
浅野温子主演で映画化してテーマを南佳孝が歌ってた・・
ウォンチュ~♪歌う 原作は片岡義男。




最近はどうしてたんだろう?
80年代から90年代ぐらいまで、もの凄い量の小説を
書いていた。小さな本屋さんの棚が1列埋まっちゃうくらい。

どれも文章が暑苦しくなくて、疲れたときにリラックスして読めた。

お気に入りは「and I Love Her」
将来はこんな女のヒトになれたらいいなと思いながら
何度も読み返し、持ち歩いていた。

かっこいいんだよね嬉ヒロインが。


ブームが去っても、ずっと書き続けていたみたいだけど、
新刊案内を見たのが久しぶりだったので、早速読んでみた。


「恋愛小説か」片岡義男著
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短篇7編に共通するキーワードは・・

お約束の知的な超美人と、カメラ・こだわりコーヒーの喫茶店
舞台は私鉄沿線の小さなマンションあるいは西伊豆あたり・・
渋谷まで。
それからシンプルだけどセンスの良い服やグッズ。
音楽とりわけジャズ・・etc。

ヒロインはそれぞれ違う人なのに、あれ?この人さっきのヒトと
同一人物?みたいに設定が似ている。

あとがきにもあったけど、ある程度のヒロイン像が決めてあって、
書き始めてからどうなるかを楽しんで、執筆しているような感じ。

どの女性も、暮らしの心配はないが、だからといって突出して成功
したヒトではない。
喫茶店を楽しんで切り盛りしていたり、日常を切り取ってカメラにおさめ、
ブログに乗せたり、音大に入りなおしてジャズを続けたり。

趣味や興味のある事を、ささやかに追求しながら生きていく彼女たち。

登場する男性達は眩しく見つめている。


片岡氏の理想とする女性像をめでるように、物語は流れていく。
男性の登場人物の目線は、片岡氏そのもの。
このあたりはムカシから変わらないなぁ。


こんな作品は、やっぱり時と場所を選んで読まなければダメキッパリ
これから読むヒトは、余裕のある夏休みに(夏に書かれた物語なので)
ゆったりした気持ちで読むのがオススメ。

通勤電車ではムリ(笑)














やっぱり、美人は得だよね~ジト目
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