ときどき、ゲージュツ | 三龍建築士

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BOX・ドラマ・映画・・・ときどき読書(笑)の日々に変更~

ゴヤ展に行ってきた。

国立西洋美術館は、建物があのル・コルビジェ

の設計で、建物のアプローチにはロダンの

地獄の門や考える人があって楽しい。




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着衣のマハ、ですね。

宮廷の肖像画なんかも描いてたけど、ワリと庶民

目線のヒト。


マハと言うのは、スペインではジブンで花売りとか炊事

洗濯なんかをして生計を立て、人生を謳歌していた

女の人たちのことなんだそうだ。


そんな市井のヒトを描いた絵もたくさんあるし、また、

王様たちの肖像を描くにしても、写真みたいな肖像

から脱して、王位の不安定な王様のうつろな目なんか

そのまんま描いちゃったりして、古い感覚から新しい

感覚への変遷にあった画家、と言うような解説だった。


多かったのは、版画とその版画のための素描。

戦争に反対して、悲惨な絵を描いて表現した物や、

闘牛を描いたシリーズとか。


色彩のあるものが少なくて、最後の方は退屈だった。


素描は多くは小さくて細かいもので、ご年配の方の

中には停止線(?)を越えて近寄り、メガネを上げ下げ

してしげしげと見ていたり、パンフレットの先で

絵を指しながら話してたり。気持ちは分かるけど

よく注意されないものだと、ハラハラ(笑)。


油彩画はとても色彩豊かで、描かれている人は

お茶目でいたずらっぽいカンジで楽しい。

もっとこんな絵が見たかった。

それに、今回は「裸のマハ」はなかったのね ううっ...残念。

でも、着衣のマハは、こちらの方があるイミ官能的と言う

見方もある。確かにハート


モデルは誰か分からない。

アルバ公爵夫人とか、知人の愛人とか色々説はあるが

ゴヤの理想の女性像の合成と言う気がするね。



自画像は、生き生きと挑発するマハに比べ、疲れている

様子で、人生使い切った~と放心の体といったように

見えるのはワタシだけはてなマーク