こっちは真剣に観るため、一人で。
やっぱ、ヨシオは声だな。
渾身の作品。でもみんなが楽しんで撮った映画だ。
大人の喜劇。大人の俳優サンたち。
本当に魅せてもらった。
不思議だったのが、善の歌舞伎の稽古中に、治ちゃん
が貴子を連れて帰って来た時。
ヨシオ演じる善が、治ちゃんに返事をする前に一旦
幕を閉じるんだけど。
あれ、なんの意味か・・・ずーっと考えていたけれど
終わってから、歌舞伎の世界から日常に戻るための
スイッチだったのかって気が付いた。
ヨシオは仕事に行く時、「芸能界に行って来る」って
でかけたそうだ。あれとおんなじか。
なんて、クーーール
ユウサクとヨシオ、どちらも稀有な男優だったけど
ヨシオは人生と映画を楽しんでいた。
そこが違うと思うのダ。
ヨシオで善の景清は、あの一級品の声で見得を切り
シャンシャンシャンと三本締めで、天上界へ行ったきり