小さい本体にそぐわないデカイモーターですが…
出力は200Wという、ただ大きさだけがオーバースペックな日立製の低出力モーター(笑)
始動方式は…んん?SPLIT PHASE START ??
訳すと分相始動式、主巻線と補助(始動)巻線があってその流れる電流の時間差でトルクを発生させ始動させる…というもの。始動後は補助巻線側に電流を流す必要はないので、軸に直結している遠心スイッチで回路を切り離します。
単相100Vでは何らかのキッカケがないとモーターが回転しないので、他にコンデンサーを使うなど始動させる「何か」が必要になるんです。
このコンプレッサーにはスイッチがなくコンセント直結になっていて、配線もビスナットで危なっかしい接続でした。過去にコードを取り替えたんでしょう。
手直しは夜にやったので暖かい室内で行います(笑)
端子台がないので中古のゴミケーブルを圧着スリーブで接続し、入念なテーピング処理で絶縁はしっかりと。
エアー取出し口は手持ちのカプラー&L字エルボを使って、新規で買った変換ソケットを介して取り付けようとしたら…L字エルボのメス側のネジ山がサビでボロボロ、ソケットがねじ込めませんでした(泣)
L字エルボは近くのホームセンターになはく、仕方なく別の方法で考えます。
良さげなニップルを見つけたので変換ソケットはお役御免…
コレにやはり手持ちのメスーメスジョイントで接続して完成~。
当初よりカプラーの出っ張りが少なくなり結果的には良くなったんですが、その分ムダな出費が多くなりました…
元のVベルトはキズだらけで再使用は控えます。ん?このサイズは…おっ、ミニカ5のファンベルトと一緒でした!
交換した時に取ってあった中古ベルトが本領発揮、ゴミがゴミでなくなった感動の瞬間です(笑)
エアーホースも新調。結局かかった費用は本体の4倍弱…中古品を使ったりしたのでこれでも抑えられた方だからしょうがありません。
当初圧縮していない感じ、がしたのはこの吸気弁が「空転」位置だったようです。
このコンプレッサーはアンローダー式(圧力スイッチのない常時回りっぱなし)のため圧縮させない空転運転ができ、吸気弁の頭には圧縮抜き用のハンドルがあるんです。
スイッチは付いてないのでプラグオンで軽快?に回り出しました。単気筒&原付サイズ並みのピストンでエアーが込まるまでかなり時間がかかりますが、本来塗装用なのでそれはしょうがないですねぇ。
低性能で思ったより実用性に乏しいですが、健気にシュコシュコ回る姿は何とも癒されますなぁ。