ミニキャブバン久々の重大な?不具合です。

 

たまにしか乗らないバンですが(他もそうですがw)、いざ使おうとしたらセルのリレーが「カチッ」というだけで始動する気配がない!

何回か「クククッ」と重そうな音を立てて回ろうとしますがダメでした…

 

バッテリーがダメか?と思いましたがライトも普通に点くし、極端な電圧降下はありませんでした。念のため充電しても症状は変わらず…

 

チャージランプは正常でしたがこうなったらブラシを疑うしかありません。

このエンジンは単独したセルモーターという物はなくセル(電動機)とダイナモ(発電機)が一体のいわゆる「セルダイ」方式で、電気を流せばモーターに、エンジンが始動すると発電機の役割を果たします。

 

使用限度は残り13mm(新品寸法が20mmなので7mm使ったら限度)で外したブラシは10~13mmと限度を割っていました。

セルが回らない位なんでもう少し減っていると思ったんですがねぇ。

 

手持ちのブラシは社外品で作りが荒っぽいのが気になりますが仕方ありません。

そのまま付けるのは気が引けたのでペーパーで馴らしました。

 

ブラシの取り外しはまぁ簡単なんですが、その分取り付けがエライ大変!

こんな感じで頭を突っ込んでの作業となりますが、この状態でクルマが動いたら確実に首がスッ飛びます(笑)

ブラシ1つ(実際は4つ)取り替えるのも命がけ(命が5つあれば大丈夫w)なんですワ。

 

作業性を良くする(首が飛ばないよう)ため、仕方なくヒーター関係を外しました。

が、ヒーターホースが上手く抜けず強引にやったらグチャグチャに…余計な作業が増えちゃった(泣)

 

ヒーターの口出しが知恵の輪状態でこれ以上取れませんでした…

 

口出しを取るとこのように開口部が現れフロアから覗けますがコレが限界です。

本来ブラシの交換はファンを外して行うものなんですが、車載状態でファンだけ外すのは非常に厄介です(某所長による実演➡https://mitsubishi360.tanuki-works.com/minicab/7262

正攻法は確実ですが作業が面倒、邪道は上手くいけば儲けもの…まぁ失敗&余計な作業のリスクがあるので見極めが大事ですね~。

 

何とか全ブラシの交換が完了。セルも元気に回りエンジンも無事始動~!

原因がブラシで良かった…

あ、皆様のお車にはこのようなブラシなんて付いてませんのでご安心を(笑)

 

旧車に乗っている以上トラブルは付き物。消耗品も現行車と比べ多いのも確かです。調整箇所も多いしメンテもやり易いとは限りません。

ただ言える事は構造が単純&そのほとんどが分かりやすい機械的故障なので、修理自体は面倒なだけでカンタンである、と思います(部品の入手難は別として)

手を汚す事が「嫌」を上回って「楽しい」と思うか思わないかで明暗が分かれます。今はこういう世の中ですから分からない情報なんてまずないハズ。自分でメンテしてこそ旧車の醍醐味だよなぁ…とブラシと格闘した後の汚れた手を見ながらふと思うのでした。