ポータートラック(ボンネット型)の派生車種として、’69年にデビュー。
 
独創的なデザイン、一度見たら忘れないカメレオンのようなヘッドライトなど、かなり存在感のある軽トラです。
 
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サイドウィンドーが引き違い式の最初期型。エンジンは、空冷ロータリーディスクバルブ・23ps。
このエンジンは、当時のバイクメーカー『ブリジストン』が開発したことで有名?です。
 
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ダッシュまわりに注目。深いトレイ形になっていて、メーターがバイクのように独立しています。ケーブルもむき出し(笑) 
この潔いデザインに脱帽です。
 
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’70年になると、サイドウィンドーは一般的な巻上げ式に。同時にフロントベンチレーターが追加されました。
驚く事に電気自動車仕様もありました。チョッパー制御、という所が電車みたいです。
バッテリーによる重量増(約400キロも)のため、タイヤが沈み込んでます!
(自動車ガイドブック’72-’73年版より)
 
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’73年にはシャンテ用の水冷エンジン(30ps)に換装。三方開きも加わりました。
ヘッドライトべゼル(枠)のスリットも変更。
 
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更に’74年?にはホイールが従来の合わせ式から一体式に変更。バックミラーの形状変更、助手席側のシートベルト&ヘッドレストが標準装備されました。
 
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上の物と内容は一緒ですが、良く見るとナンバープレートが大きくなっています。
これは、軽の車検実施によるナンバー変更(白色小板→黄色大板)によるもので、このワンカットの為にカタログを刷り直したようです。
 
その後、50年度排ガス規制対応によるエンジンの見直し(30ps→29psへ)や、ボディーカラーの変更(黄緑→白)など変更を受け、’76年まで生産されました。
 
このポーターキャブ、製造期間が長かったにもかかわらず、実働車はおろか草ヒロ(ポンコツ)も2度しかお目にかかっていません。
地域性によるものなのか、謎です・・・