夜中。
ふと、目が覚めてしまう。
…昨日は、コーヒーを飲み過ぎたかも。
隣のベッドで寝ている貴女を起こさない様に、部屋を出る。
月明かりで、電気は付けなくてもよさそう。
手短に花を摘み、部屋に戻る。
貴女の様子を伺う。
少し、嫌な夢を見ているのだろうか、どことなく苦しそうで。
私は、落ち着けばいいな、程度の気持ちで貴女の頭を撫でる。
しばらく撫でていると、落ち着いた様子になった。
そろそろ寝ましょうか…
そう思い離れようとした矢先。
撫でていた手を掴まれた。
不意の事で驚き、声が出そうになった。
貴女を見ると、眠ったまま。
振りほどくのも、良くないし…とはいえ、このままだと私は眠れないし…
「…仕方ない、ですかね。隣、失礼しますよ。」
眠気に負け、手を離してはくれないから。
私は考えるのが億劫になり、目の前のベッドに潜り込む。
貴女の寝顔を至近距離で見ながら、手を握り返す。
「おやすみなさい。」
朝。
手を握られてる感覚で目が覚める。
そういえば、昨日は泊めてもらったんだっけ、と記憶を遡る。
欠伸をしつつ目を開けて驚いてしまう。
同じベッドの中で、先生の寝顔が近い。
すぅすぅと寝息を立てる姿は愛しくて。
ずっと見ていたい。
写真に撮りたい。
脳内に保存しておこう。
握られた手は、振りほどけそうにない。
離した瞬間に、起こしてしまいそうで。
抱きしめたい。でも、寝てる時は卑怯な気がして。
ただじっと、先生の寝顔を私は見続けていた。
夜中はシャーロットさん、朝はユーザ視点でお送りしました。
なんか、百合っぽいのが書きたくて…。
ついでに、ベッドで向き合って寝てるのいいよね。
ほら、ベッド近いと聞いて、面倒見の良い(と思う)シャーロットさんなら、
ユーザの違和感察知して、ユーザが寝てる時だけ撫でたりしてくれそう。
普段は恥ずかしいのと、子供っぽい気がするからしないだけで。