『起きて。』
ゆさゆさと揺らされ、ゆっくりと目が覚める。
身体を起こし、軽く伸び。
欠伸を噛み締め、まだはっきりしない頭を醒ます。
意識がはっきりしたのは、その直後。
「ぐぇっ。」
『起きたー!』
起こしてくれたのは良い。
良いのだけれど、まだぼんやりとしている時に、強い衝撃を加えるのは…。
抱きしめられ、押し倒され。
まぁ、寝ている時にのしかかられたりするよりは、幾分かはマシではあるが。
「おはよう。…もう少し、優しく起こしてよ。」
起こしてくれた彼女の頭に手を乗せ、くしゃっと撫でる。
彼女はにこにこと笑って、抱きついたまま。たまに身体を触ってくる。
満足してるなら、別にいいかな。
『おはよ!ところで、時間はいいの?』
時間?
そう言われて時計を見る。
「やっば、ギリギリだ!」
慌てて飛び起き、手早く着替える。
食べる時間も、身支度する時間も無い。
着替えて玄関を出ようとしたら、彼女が立ちはだかる。
『はい、これなら食べながらいけるよ。』
小さな袋を渡された。
それと、こちらをジッと見てくる。
「…あぁ、そういう事。」
普段はしっかりしてるけど、二人きりだと甘えたがりな彼女。
付き合うようになって、片方が出る時は恒例になった。
彼女を抱きしめ、キスをした。
『ん。…いってらっしゃい。』
満足そうに笑う彼女に見送られて、私は足早に目的地へと向かった。
途中までヨミ達でイメージしてたけど、なんか違うなって。
ただまぁ、女女イメージのままではあるかな。
買い物行ったりでこの時間か、寝れるかな。