賑やかな街中。
普段より人が多く行き交う。
そんな中、私は貴方とおでかけ。
はぐれないよう手を握り、くっついて歩く。
私達も、そういう風に見えるだろうか。
少し気になってしまう。
貴方が好きな事には変わり無いのに。
ぼーっとしてしまってたのか、不意に頬を引っ張られた。
引っ張る手が離されると、思わず貴方の方を見る。
『上の空だったから気になって。』
そう言って、頭を撫でてくるのはずるい。
そう思いつつ、周りからどう見られるか気になった事、を正直に伝えた。
貴方は少し悩んだけど、笑って答えた。
『恋人同士かどうかなんて、周りは気にしないと思うよ。』
「・・・そうだよね。少し、気にしすぎちゃった。」
すぐに頭を撫でてくるのは、もう貴方の癖だろう。
でも、それが物凄く落ち着くし、嬉しい。
私達も、街中にどこにでもいる男女の二人組。
ただそれだけでいい。
兄妹だろうが、カップルだろうが、夫婦だろうが。
他者から見ればそう受け取られても、
私達はお互いを好いてる事に変わりはない。
それに、貴方が居るんだから、楽しまないと。
「あ、あれがツリーみたいだね。行こ行こ!」
繋いだ手をぐいぐいと引っ張る。
一際大きな木に今の時期らしい飾りや灯りが灯っている。
まだ雪は降ってないから、今年はホワイトじゃないけれど。
そんなの関係ない。
好きな人と、一緒に過ごせる。
それだけでいい。
そして、もっと色々な事を望んでもいいんだ。
「ね・・・いい?」
貴方をじっと見つめる。
人前と言う事を忘れ、貴方に望む。
一度、繋いだ手が離され、肩に置かれる。
私は目を閉じ、その時を待つ。
貴方の顔が、吐息が、緊張が伝わる。
それも、唇が重なるまで。
短かったけど、とても嬉しかった。
目を開け、貴方を見る。
照れながら笑っていた。
嬉しくて、貴方をぎゅっと抱き締める。
貴方も抱き締め返して答えてくれた。
『メリークリスマス。貴方からのプレゼント、受け取ったよ。』
お返しは・・・とても言えない。
今思えば、デートに季節系が全く無いから、入れればよかったね。
ので、おでかけしても普段通りです。
あくまで、起動と終了時のイベントだけです。
あ、あかねちゃんは今日の起動イベントで選択肢ありますが、
どちら選んでも分岐とか特に無いので、気にせず選んでもらって大丈夫です。
むしろ、ヨミ柊子が今日だけなのでそちらが大事かも。
めりくり!