雲ひとつ無い青空。
私は草の上に寝転んで、ぼんやりと空を見上げる。
特に意味も無く、ただ見上げていた。
暫くして、青空が欠ける。
『ヒマそーだね?』
視界の隅に現れた声の主は、笑顔でこちらを見下ろしている。
「・・・悪い?」
『べっつにー。』
特徴的な耳と尻尾を持つ彼女は、私のすぐ隣で同じ様に寝転ぶ。
尻尾がぐいぐい当たって、正直、邪魔。
『んー、たまにはこういうのも良いね。』
ぼーっと、空を見てるだけなのに。
それも、彼女にとっては楽しいみたい。
何にでも、楽しめるのは羨ましい。
私には、無いモノだから。
不意に、手が触れ合う。
ぎゅっ、と彼女に手を握られ、離せなくなる。
彼女を見ると、相変わらずの笑顔。
でも、少し違う笑い方。
楽しいとは、違う感情が混じった…そんな笑い方。
『一人より、二人の方が楽しいよ。最近は三人の時もあるしね。』
彼女がそう言うと、握った手が離れ、彼女は立ち上がる。
耳を動かし、何かを感じ取ったみたいだ。
『三人目が来そうだよ、今日は何話そっか。』
わくわく、と言った感じの雰囲気。
私も起き上がり、髪や服に付いたゴミを払う。
「・・・ほら、こっちきて。」
彼女の尻尾や、手の届かない所に付いたのを払うと、ぎゅっと抱き締められた。
ビックリして慌てていると、
『やっぱ、その反応も楽しいや。』
にやにやと笑っていたけど、尻尾の動きは違っていて。
嬉しくて恥ずかしい時の癖が出たんだな、と思った。
寝惚けながらダラダラと。
基本的に、こういう風に書くのは、向こうではやらない事を書いたりする。
ぼんやりしながら携帯ポチポチだから、前後とかもあまり気にせず書いてるしね。
眠くなってきたから寝れたら良いな。