「あー!やっと帰ってきたぁ…おかえりぃ~。」
帰宅するなり、いつも以上にハイテンションな彼女。
…それになんだか
『…酒臭い。』
テーブルの上には、何本か空になった缶が転がっていた。
普段から飲まないのに、何かあったんだろうか。
「うぇへへ~…」
考えてる間も、ずっとこちらに抱き付いてきていて、離れようとはしない。
「ふふー、ぎゅーってするの好き~。あ、ついでに撫でて撫でて?はーやーくー!」
駄々っ子の様に注文が多い。
仕方なく頭を撫でてあげると、満足げな顔をした。
それから彼女が眠るまで、ほとんどの時間はくっついていた。
「…うぁ……あたま、いたい…」
私はお酒が弱いから。
たいてい二日酔いになってしまう。
フラフラしながら部屋を出ると、貴方がリビングで寛いでいた。
「おはよ……うぅ。」
軽く挨拶して、台所で水を飲む。
少しだけマシになったけど、それと同時に昨晩の記憶を思い出してしまう。
ひたすらいつもと違うテンションで、常にくっついて動いていた事。
いつも以上に、構ってとねだった事。
いつもより、好きだって言ってた事。
記憶が甦るほど、顔が熱くなっていく。
『大丈夫?』
気付けば貴方が目の前に居て。
「だ、大丈夫…昨日はごめんね。」
そう言うと、頭をぽんぽんしてくれた。
『寂しくて自棄酒なんて、珍しい事してるね。』
はうっ。言った事とはいえ、恥ずかしいのは変わり無い。
…貴方はたまに帰ってこないから、少し不安になってしまう。
だから、一緒に居る間くらいは…。
「むぅ…だって、一緒に居たいんだもん。…わがままだって、わかるけど。」
俯いてそう答えると、ぎゅっと抱き締められた。
『じゃあ今日は、出来るだけ一緒にいようか。』
…ずるい。離れられなくなっちゃうのに。
お酒に酔って少しだけ本音が言えた、そんなお話。
眠すぎて何書いてるか、自分でもよくわかんない。
寝たい、時間無い…