「ほらほら、朝ですよ!」
元気な声と、身体を揺すられて起きる
「おはよ。」
「おはようございます。準備しなきゃダメだからね。」
満面の笑みを浮かべる彼女
ぱたぱたと朝から忙しなく動いている
顔を洗い身嗜みを整え、彼女が用意したシャツに袖を通す
準備を終え、居間の椅子に座る
既に朝食は出来ていて、向かいに彼女が座る
「「いただきます。」」
二人で、仲良く朝食を食べる
「あ、今日少し遅くなるかも。」
「わかったわ。ほどほどにね。はい、カバン。」
「ありがと。」
「忘れ物無い?ちゃんと持った?大丈夫?」
相変わらず、母親みたいな事を言う
そんな彼女の頭を撫でる
「じゃ、行ってくるよ。」
「待って、忘れ物あるじゃない。」
「…そうだったね。」
彼女は僕を見上げて目を閉じる
少し背伸びしてるのが可愛く見える
それでも届かないから、僕が少し屈んで唇を重ねる
「もう大丈夫だね?行ってらっしゃい!」
頬を染めつつ、満面の笑みを浮かべて僕を送り出す
そんな彼女の笑顔で、今日も頑張れそうだ